life_in_technicolor's book blog

本を読んで「あー面白かった、次何読も」だけで終わらないように、思ったこと、考えたことを文章で表現しようと試みています。 解釈は私の勝手なもので、かなり稚拙なものが多いかと思いますが、読んで頂けると嬉しいです^^

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『さよならサイレント・ネイビー』

『さよならサイレント・ネイビー』 伊東乾 この本の著者は、1995年に起きた地下鉄サリン事件の実行犯である豊田亨死刑囚の大学の同級生だった。 とても優秀でまじめで、関西弁で冗談をいつも言っていたような豊田死刑囚が、 なぜ突然出家し、最終的にこの事…

『まほろ駅前多田便利軒』

『まほろ駅前多田便利軒』 三浦しをん 私が読んだ三浦しをんの作品は『舟を編む』に続いて2つ目です。 どちらの作品も珍しい職業(辞書の編集者、便利屋)を取扱い、 ちょっと変わった登場人物たちの日常生活を絶妙にユーモアを交えて書いているところが気に…

『イニシエーション・ラブ』

『イニシエーション・ラブ』 乾くるみ 恥ずかしながら、この本を一年前に読んだ時、ただの恋愛小説だと思ってふーんで終わってしまいました。 最近しゃべくり007で有田哲平が「最後え―――ってなる」と言っているのを聞いて、 そんな話だったっけなぁー?とぼ…

『MAKERS』

『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』 クリス・アンダーソン しばらく小説が続いたので、久しぶりにノンフィクションを紹介します。 著者のアンダーソンといえば、WIREDという雑誌の編集長で、他にも『ロングテイル』や『フリー』などのベストセラーを書いて…

『パレード』

『パレード』 吉田修一 またまた吉田修一です。 この作品もまたわけも分からず適当な感じで生きている若者を見事に描いています。 そして後々ふりかえってみると相変わらずのディープさです。 どの登場人物にも若干自分を見いだせるせいか、 誰ひとりとして…

『青が散る』

『青が散る』 宮本輝 青春系の小説は基本的に苦手なのですが、 この本は上下巻ともすっと読めました。 新設大学のテニス部が題材となっていて、 主人公たちの入学から卒業までの4年間がつづられています。 タイトルの『青が散る』とは、 この4年間の間に咲き…